活用方法 2026.07.17

カスハラ対策にAIチャットボットが効く理由|直接接触を減らし従業員を守る

カスハラ対策にAIチャットボットが効く理由|直接接触を減らし従業員を守る

カスハラ対策でAIチャットボットが挙がるのは、答えの決まった質問を先に引き受け、人が直に受ける件数を絞るからです。録音や引き継ぎの手順は、起きてしまった一件を軽くするための備えで、件数そのものには届きません。

カスタマーハラスメント、縮めてカスハラ。悪質なクレーム、迷惑行為と呼び分けられることもありますが、以下ではカスハラのほうで通します。

「またあの電話か」と身構える前に

お客さまからの問い合わせを受ける現場では、ときに理不尽な言葉が飛んでくることがあります。事実とは違う内容で長時間責め立てられる、大声で担当者個人を非難する、同じ苦情を何度も繰り返す。こうしたカスタマーハラスメント(カスハラ)は、受けた本人の心をすり減らし、対応に追われるほど本来の仕事が止まってしまいます。

近年は、従業員をこうした行為から守ることが企業に求められるようになってきました。自治体によっては防止の条例づくりが進み、対策の方針を掲げる会社も増えています。まだ様子を見ている段階だとしても、「うちの現場をどう守るか」を一度考えておいて損はないはずです。

ここで一つの選択肢になるのが、AIチャットボットです。大がかりな監視のしくみを入れるのではなく、お客さまと従業員が直接ぶつかる場面そのものを減らしていく。その考え方と、SHIRITAIでの実際の流れを順番に見ていきます。

「起きてから対応」から「起きにくくする」へ

カスハラ対策というと、録音して証拠を残す、上長に引き継ぐ、マニュアル通りに受け答えする、といった「起きたあとどうするか」の話になりがちです。もちろん備えは大切なのですが、どれも従業員が矢面に立つことが前提になっています。

発想を少し変えて、そもそも直接ぶつかる回数を減らせないかを考えてみます。問い合わせの多くは「営業時間は何時まで?」「返品はできますか?」「料金はいくら?」といった、答えの決まった質問です。この部分をAIが引き受ければ、人が対応する件数はぐっと絞られます。感情的なやり取りに人が向き合う機会そのものが減る、というわけです。

従来の受け方と、AIが一次対応する受け方の違い

もう一つ見落としやすいのが、待たせないことの効き目です。夜に送った問い合わせの返事が翌日まで来ない。その待ち時間のいらだちが積もって、電話口で爆発する。そういう流れは珍しくありません。時間帯を問わずその場で答えが返るだけでも、不満がふくらむ前に片づけられます。夜間・休日の受け方は夜間・休日の問い合わせを取りこぼさない方法:AIチャットボットで「閉店後」も顧客対応する仕組みづくりで詳しく整理しています。

AIが先に受け、人は必要なときだけ出る

とはいえ、すべてをAIで完結させるのは現実的ではありません。込み入った相談や、感情が高ぶった場面では、最後は人が引き取る必要があります。大事なのは、その受け渡しをどう設計するかです。「いつ人に渡すか」で満足度が変わる話はAIチャットボットの有人切替(ハイブリッド対応)をうまく設計する方法:「いつ渡すか」で決まる顧客満足度にまとめました。

SHIRITAIでは、AIの回答の下に「担当者に聞く」の導線を置けます。お客さま自身が「人と話したい」と思ったタイミングで、そこから担当者につながる形です。

お客様側のチャット画面。AIの回答の下の「担当者に聞く」から人につながる

リクエストが届くと、担当者にはメールと通知でお知らせが届きます。有人対応の画面を開いていなくても、管理画面のどのページにいても気づけるようになっていて、サイドバーには未対応の件数も出ます。誰も気づかないまま放置される、という取りこぼしを防ぐためのつくりです。

通知の宛先やオン・オフは、有人対応の設定画面で決めます。対応できる担当者だけに通知を届ける、手が空かない時間帯は受付を閉じてお問い合わせフォームへ案内する、といった調整もここで行えます。

SHIRITAIの有人対応設定。利用可否と通知メールの宛先を決める

担当者が引き継ぐ画面には、それまでのAIとお客さまのやり取りがそのまま残っています。何を聞かれ、AIがどこまで答えたのかを読んでから入れるので、状況を一から確認し直さずに済みます。送信前に自分の返答を見直して整えられるため、勢いに引きずられず、落ち着いた言葉で返せます。

SHIRITAIの有人対応の詳細画面。AIとの会話の続きから担当者が引き継ぎ、送信前の発言を確認・修正できる

AIが最初の受け皿になっている分、人が受け取る時点では要件がある程度ほぐれています。担当者が感情の一次受けにならずに済むことが、そのまま働く人を守ることにつながっていきます。

従業員を守る3つの効果

実際のやり取りで見てみる

たとえば、届いた商品に不満を持ったお客さまが、強い言葉で書き込んできたとします。AIは相手の勢いに引っぱられず、返品の条件や手順を淡々と案内します。それでも直接話したいとなれば、お客さまが「担当者に聞く」を押した時点で担当者につながります。

担当者の手元には、そこまでの会話が残っています。「何に怒っているのか」「AIはどこまで答えたのか」を読んだうえで、「ご不便をおかけしました。返品の件、こちらで確認します」と、一呼吸おいて返せる。最初の熱量を人が正面から浴びずに済み、やり取りを落ち着いた状態から始められます。この差は、思っているより大きいかもしれません。

同じ質問が繰り返し人に集まる状態は、担当者を疲れさせ、対応の質も人によってばらつきます。この属人化をほどく考え方はカスタマーサポートの属人化を解消する方法が参考になります。電話の入り口そのものを軽くする設計はコールセンターのチャットボット活用ガイド:入電数を減らす設計と、生成AI型が選ばれる理由で触れています。

「答えられないボット」はかえって火種になる

ひとつ気をつけたいのは、チャットボットの種類です。あらかじめ決めた選択肢だけをたどる「シナリオ型」は、想定していない質問に出会うと「聞きたいのはそれじゃない」の繰り返しになりがちです。堂々巡りのいらだちが、そのまま電話口の強い言葉に変わってしまうこともあります。

SHIRITAIは、自社の情報を読み込んだうえでお客さまの言葉にその場で答える生成AI型です。決まった分岐に無い聞き方でも、教えた範囲でかみ合った返事を返せます。お客さまが感じるいらだちを小さくすること自体が、カスハラを起きにくくする地道な対策になります。

シリタイ

「AIに任せる」と「人が向き合う」は、どちらか一方ではありません。AIが前に立って受け止め、ここぞという場面で人が出る。その分担が、働く人の負担をいちばん軽くしてくれます。

困りごと別|SHIRITAIで解決できること10

現場を守るという観点で、いま起きていることを並べます。左が現場の状態、右がSHIRITAIでどう受けられるかです。

いま起きていること SHIRITAIでどう受けるか
担当者が直接きつい言葉を受けている AIが一次対応を受け、人が出る前にひと呼吸置ける
電話だと記録が残らず、あとで確認できない やり取りが文字で残る
担当者によって受け答えが変わってしまう 登録した内容が答えの正本になる
何度も同じ説明を求められて消耗する 条件と例外を一度に返せる
いつ人が出るべきかの線が曖昧 人が受ける条件をあらかじめ決めておける
担当者が一人で抱え込んでいる やり取りが見える状態で引き継げる
どんな内容が多いのか把握できていない 実際に来た内容が利用履歴に残る
夜間の対応で担当者が疲弊している 時間帯に関係なく一次対応が動く
新しい担当者が矢面に立たされる 答えの正本があるので、経験の差が出にくい
窓口を増やす人手がない 発行されたコードを貼るだけで置ける

全部を一度にやる必要はありません。まず「人が受ける線」を決めるところからで足ります。

よくある質問

苦情の対応そのものをAIに任せられますか?

おすすめしません。状況を伺って担当者につなぐ一次受けまでは任せられますが、判断や謝罪の中身を自動で完結させると、かえって話がこじれます。人が受ける線をあらかじめ決めておいてください。

記録はどこまで残りますか?

やり取りが文字で残ります。電話と違って、あとから何をどう伝えたかを確認できるのが大きな違いです。社内で対応を振り返るときにも使えます。

担当者が直接受ける機会は減りますか?

定型的な確認や説明で終わるものは、人が出る前に片づきます。減るのは本来なら人が出る必要のなかったやり取りで、こみ入った話は変わらず人が受けることになります。

どんな体制を用意しておけばいいですか?

一人が抱え込まない形にしておくことだと思います。誰がいつ引き継ぐか、上長にいつ相談するかを先に決めておくと、現場の負担がかなり違います。

会社としての備えは何から始めればいいですか?

対応の方針を決めて、それを現場が見られる形にしておくところからだと思います。方針が無いまま個人の判断に任せると、担当者ごとに対応が変わり、結果として現場が矢面に立たされます。

まとめ

カスハラへの向き合い方で効いてくるのは、起きてから慌てるより、直接ぶつかる場面を先に減らしておくことではないかと思います。AIが一次対応を引き受け、込み入った相談だけを、履歴を見ながら担当者が落ち着いて引き継ぐ。その積み重ねが、働く人を感情の矢面から少しずつ遠ざけてくれます。

SHIRITAIは月額9,800円から始められます。実際の画面で試してみたい方は、無料トライアルから確かめてみてください。

SHIRITAI(シリタイ)は、HELATH株式会社が提供するAIチャットボットサービスです。

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