業界別の活用 2026.06.30

製造業のチャットボット活用|仕様・納期・見積もりの問い合わせを一次対応で減らす

製造業のチャットボット活用|仕様・納期・見積もりの問い合わせを一次対応で減らす

製造業のチャットボットが一次対応で引き受けられるのは、仕様や規格、納期のように文書に答えがある質問です。設計の判断がいるものだけを人に回す形にすると、営業と設計を往復するあいだに翌日以降へずれていた回答を、その場で返せるようになります。

手を付ける順番としては、まず回答がどこで止まっているかを見て、次に文書にすでに答えのあるものだけを切り出す。カタログや仕様書を読ませるのは、そのあとで間に合います。

「その質問、答えられるのは営業のAさんだけ」になっていないか

製造業の問い合わせには、独特の重さがあります。「この部品、耐熱温度は何度まで?」「JIS規格に対応している?」「最小ロットと納期は?」。ひとつひとつは仕様書やカタログに載っている内容なのに、答えられる人が限られている。ベテラン営業か、設計担当か。その人が出張中なら、回答は明日以降になります。

BtoBの取引では、この「回答までの時間」が思った以上に効きます。相見積もりの場面で、技術質問に当日答えた会社と、2日後に答えた会社。発注担当者の印象は大きく違います。

回答に2日かかる構造を、分解してみる

技術質問の回答に時間がかかる構造:顧客が質問、営業が受けて持ち帰り、設計に確認、回答まで2日

遅さの原因は、怠慢ではなく経路の長さです。質問が営業を経由し、設計を経由し、また営業に戻ってくる。それぞれの担当者は忙しく、伝言ゲームのたびに半日ずつ消えていきます。

ここで大事なのは、経路を通る質問の中身です。分解してみると、設計者の判断が本当に必要な質問は一部で、多くは「文書に答えが書いてある質問」だとわかります。

一次対応で減らせるのは、この3つ

一次対応で減らせる3つの質問:仕様・規格、納期・在庫、見積もりの条件

仕様・規格・納期のような文書化済みの質問はボットが即答し、設計判断が必要な質問だけを人に回す。これが製造業の一次対応の基本形です。見積もりも、ボットが数量・仕様・希望納期を先に聞き取っておけば、営業は「ヒアリング」を飛ばして「提案」から入れます。

SHIRITAIでの実践:カタログと仕様書を、そのまま頭脳にする

SHIRITAI(シリタイ)では、製品を1点ずつデータベースに登録できます。品名・型番・仕様・画像・カタログページのURL。登録した範囲の情報だけをもとに答えるので、それらしい作り話をしないのが業務用としての要です。

SHIRITAIの商品リスト管理画面。製品情報を一覧で登録・管理できる

製品点数が多い場合も、一括登録に対応しています。加えて、規格対応表やよくある技術質問は「ナレッジ」として文章でも登録できます。

実際、Webサイトに埋め込んだAIチャットボットで「最小ロット・価格見積・OEM・納期・サイズ」の問い合わせを一次対応し、月の問い合わせの約3割をボットで完結させている製造業の例もあります(チャットボットとLINE連携でできることの事例紹介で取り上げた今治タオルのメーカーです)。BtoBの相手はLINEを業務で使わないことが多いため、自社サイトへの埋め込み型が製造業の基本になります。

シリタイ

最初に登録するのは、売れ筋の製品と「営業がよく設計に聞きに行く質問」の上位20件で十分です。問い合わせの多い製品から順に、データベースを厚くしていきます。

見積もり依頼の「聞き取り」をボットに任せる

製造業で特に効果が出やすいのが、見積もり前の聞き取りです。営業が電話やメールで往復しながら集めている情報を、ボットが先に揃えます。

たとえば「この部品の見積もりが欲しい」という問い合わせに対して、ボットが型番・数量・希望納期・用途を順に確認し、揃った状態で営業に引き継ぐ。営業は「情報を集める仕事」を飛ばして、価格と納期の検討から入れます。1件あたりの往復が2〜3回減るだけでも、月の見積もり件数が多い会社では大きな時間になります。

聞き取りの項目は、普段の見積もりフォーマットの必須欄をそのまま使えば設計できます。「これが揃っていれば見積もりを出せる」という項目のリストが、そのままボットの質問リストになるわけです。費用に対してどれだけの効果が見込めるかの計算はチャットボット導入の費用対効果を正しく試算するで手順化しています。

汎用のAIではだめなのか

「ChatGPTに聞けばいいのでは」と思われるかもしれませんが、汎用のAIは自社の型番も納期も知りませんし、知らないことをそれらしく答えてしまうことがあります。仕様の一桁を間違えれば事故になる製造業では、自社データの範囲で答える仕組みであることが絶対条件です。この違いはChatGPTと業務用チャットボットの違いで詳しく解説しています。

また、商品データベースを頭脳にする考え方そのものは、ECサイトのチャットボット活用と同じです。BtoCとBtoBで見せ方は違っても、仕組みは共通しています。

困りごと別|SHIRITAIで解決できること10

製造業の現場で起きていることを並べます。左がいまの状態、右がSHIRITAIでどう受けられるかです。

いま起きていること SHIRITAIでどう受けるか
受注前の同じ質問に営業が毎回答えている 最小ロット・納期の目安・対応範囲を登録して自動で返す
仕様の細かい質問が技術に回ってくる よく聞かれる仕様の説明を登録内容として残せる
ベテランしか答えられない質問がある その知識を登録内容として組織に残す
見積もりに至らない問い合わせにも時間を使っている 条件を先に説明でき、合う相手だけが残る
夜間や休日の問い合わせを取りこぼしている 時間帯に関係なく一次対応が動く
担当者によって伝える条件が違う 登録した内容が答えの正本になる
図面や写真を送るだけの往復が多い 画像やリンクを添えて答えられる
金額を勝手に答えられるのが怖い 金額は担当者が出す、という線を設定できる
何を聞かれているか把握できていない 実際に来た質問が利用履歴に残る
問い合わせ対応で本来の仕事が進まない 任せる範囲を決めて、人の時間を提案と製造に寄せる

全部を一度にやる必要はありません。最小ロットと納期の目安、この2つを登録するだけでも、届くメールの本数は変わってきます。

よくある質問

仕様が製品ごとに違うのですが、登録できますか?

よく聞かれるものから登録していく形になります。全製品の仕様を先に揃える必要はありません。問い合わせの多い数点から始めて、記録を見ながら足していくほうが現実的です。

見積もり金額まで自動で出せますか?

おすすめしません。数量や仕様で変わる金額を自動で言い切ると、あとから条件を調整できなくなります。料金の考え方と、条件で変わることまでを答えさせて、金額は担当者が出す形にしておくほうが安全です。

技術的な質問に間違って答えたりしませんか?

教えていないことは推測で答えません。心配なのはむしろ、登録内容が古いまま残っている場合です。仕様や対応範囲を変えたときに登録内容も直す、という手順を運用に一行入れておくと防げます。

既存の取引先向けにも使えますか?

使えます。受注前の問い合わせだけでなく、納期の確認や手続きの案内といった、繰り返し来るやり取りにも向いています。個別の注文状況は担当者へ渡す形にしておいてください。

どこに置くのが効きますか?

製品ページと問い合わせフォームの手前です。どちらも検討している人が見ている場所で、疑問がいちばん出やすいところでもあります。

まとめ:技術の知識を、属人から資産へ

製造業のチャットボット導入は、単なる問い合わせ削減ではなく、ベテランの頭の中にある知識を、会社の資産に変える取り組みです。仕様・納期・見積もり条件の一次対応をボットに任せれば、回答は2日から数秒になり、営業と設計は判断が必要な仕事に集中できます。

SHIRITAIは、製品データベースとナレッジ登録、有人切替まで揃った生成AI型チャットボットです。無料トライアルで、まず売れ筋製品から登録してみてください。

SHIRITAI(シリタイ)は、HELATH株式会社が提供するAIチャットボットサービスです。

利用シーン

製造業の受注前問い合わせをAIで自動化|OEM・最小ロット・納期相談を24時間対応

製造業サイトに届く「最小ロット」「OEM対応」「納期」「対応材質」などの定型質問をSHIRITAIが24時間で一次対応。図面PDFや材質比較表も会話の流れで提示し、商談化する案件だけを営業に引き継ぎます。

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