費用・選び方 2026.08.04

AIチャットボット比較|比較表の読み方と、触って確かめる5つのこと

AIチャットボット比較|比較表の読み方と、触って確かめる5つのこと

AIチャットボットの比較は、比較表の行を、トライアルで投げる質問に置き換えるところから始めると決まりやすくなります。対応言語も有人切替も、料金以外の行はたいてい、実際に打ち込む一文へ直せます。

手順としては、機能の行を突き合わせる前に型を見る、型で候補を絞る、残った数社へ同じ質問を投げる、の順になります。答えの元がどこにあるかで型は5つに分かれるので、先にそこを押さえておくと、あとの比較で迷う時間が減ると思います。

比較表を見ても決まらないのは、なぜか

「AIチャットボット 比較」で検索すると、数十のツールが並んだ表が出てきます。月額料金、対応言語、有人切替の有無、サポート体制。項目は揃っているのに、どれが自社に合うのかは分からないまま、という状態になりがちです。

理由は単純で、比較表が示しているのは「そのツールができること」であって、「自社が何に困っているか」ではないからです。困りごとが言葉になっていない状態で表を眺めると、機能の多いほうが良く見えます。

もうひとつ、もっと厄介なことがあります。実際に差が出るところが、表の項目になっていないのです。

困りごとを言葉にするところから始めたい場合は、決める順番を整理したチャットボットの選び方を整理するを先に読むと、この記事の使いどころがはっきりします。

表に載らないのに、使い始めると効いてくること

表に載っていること 使い始めてから効いてくること
AI搭載 言い方を変えて聞かれたときに答えられるか
有人切替あり どんな条件で人に渡すかを自分で決められるか
ノーコード 答えの追加を、担当者が自分でできるか
分析機能あり 答えられなかった質問が具体的に見られるか
マルチメディア対応 実際の回答に画像やリンクを添えられるか

左の列は、どのツールもだいたい「あり」と書きます。差がつくのは右の列で、ここは触ってみないと分かりません

答えの元がどこにあるかで、型は5つに分かれる

先にシナリオ型と生成AI型の2つで大きく分けましたが、実際に並ぶ製品の多くは、その中間か組み合わせです。呼び名は各社ばらばらなので、「答えを、どこにある情報から作っているか」で見ると5つに整理できます

何で答えるか 外れたことを聞かれたとき
シナリオ型 あらかじめ作った選択肢の枝をたどる 枝の外に出ると、選択肢が尽きて止まる
FAQ検索型 登録したQ&Aから、近いものを探して出す 近いQ&Aが無ければ、0件で返る
生成AI型 言語モデルが文章を組み立てる 文章は返るが、手元に無いことも書く
RAG型 登録した自社の資料を探し、その中身で答える 無いものは無い、と返せる
ハイブリッド型 よくある流れは選択肢、外れたら生成AI 受けたうえで、人へ渡す先も決めておける

比較表の「AI搭載」の一語が、下の3行のどれを指しているのかは表からは読めません。とくに生成AI型とRAG型は、答えの元が「モデルがもともと持っている一般的な知識」か「自社が登録した資料」かという違いがあり、自社の料金や在庫のように社外に無い情報を返せるかどうかが、ここで分かれます。仕組みはRAGチャットとはで扱いました。

なお、人へ渡す仕組みのほうを「ハイブリッド」と呼ぶ会社もあります。ここで並べた5つは、あくまで答えの作り方の違いです。型が先に決まっていると、このあと実際に触って確かめるときも、どこを重く見ればいいかが変わってくると思います。

費用は、何で増えるのかを先に見る

比較表の料金欄は「月額◯円〜」の一行です。厄介なのはこの「〜」の先で、何が増えると金額が動くかは製品ごとに違います。同じ月額から始めても、1年後の請求は揃わない、ということが起こります。金額そのものより、自社の使い方のどこが費用に効くのかを先に見ておくほうが、届いた見積もりを並べたときに比べやすくなると思います。

費用が動くところ どんなときに増えるか 問い合わせる前に数えておくこと
月間の利用回数 問い合わせが集中した月に、想定した回数を超える 直近3か月に届いた問い合わせの件数
窓口の数 社外向けと社内向けを分ける、拠点ごとに分けるなど、置き場所が増える 置きたい窓口がいくつあるか
つなぎ込み すでに使っているシステムや外部サービスと接続する つなぎたい先がいくつあるか

SHIRITAIは月額9,800円(税別)からで、いちばん小さいプランは月間300回・チャットボット1個という組み立てです。これを超える回数や窓口数、それに初期費用は、構築の範囲で変わるため見積もりでお出ししています。プランごとの違いは料金にまとめました。

回数も窓口数もまだ読めない段階でしたら、先に数字を固めてから選ぶ必要はないと思います。無料トライアルは14日間で、クレジットカードの登録は要りません。期間が過ぎても自動で課金されないので、他の候補と並べたまま置いておけます。

順番を入れ替える

そこで、進め方の順番を変えることをおすすめします。

比較表から入る進め方と、絞ってから触る進め方

比較表から入ると、機能の多さで絞ってしまい、使い始めてから合わないことに気づきます。先に自社の困りごとを言葉にして、2〜3社に絞ってから、実際に触る。この順番だと、判断材料が自分の手元にある状態で決められます。

絞るところまでの考え方はチャットボットの選び方を整理するに、まとめ記事やランキングの読み方はAIチャットボットおすすめランキングの正しい読み方にまとめてあります。この記事は、絞ったあとに何をするかを扱います。

そもそも、比べるべきなのは「型」が先

製品名を並べる前に、大きく2つの型があることを押さえておくと絞り込みが速くなります。あらかじめ用意した選択肢をたどるシナリオ型と、登録した情報をもとに文章で答える生成AI型です。

シナリオ型 生成AI型
向いている場面 聞かれることが数種類で、しばらく変わらない 商品が多い、条件つきの質問が多い
作るときの手間 質問と選択肢を作り込む 答えの元になる情報を登録する
増えたときの負担 枝が増え続ける 登録内容を足す
言い回しの違い 登録していない言い方には反応しない 意味で拾う

ここが決まっていれば、候補はかなり減ります。どちらとも言えない場合はシナリオ型と生成AI型のチャットボットを比較するを見てから戻ってきてください。型が決まらないまま製品を並べると、比べる軸が毎回ずれます

絞るときは、3つだけ決めれば足りる

候補を2〜3社にするために必要なのは、次の3つです。多くを決めようとすると、そこで止まります。

  • 誰が使うか:社外のお客さま向けか、社内の社員向けか。求められる作りが変わります
  • 何を任せるか:いま届いている問い合わせのうち、答えが決まっているものがどれくらいあるか
  • 誰が面倒を見るか:専任を置けるのか、他の仕事と兼務か。運用の重さの許容量が決まります

3つ目が抜けたまま選ぶと、機能は良いのに更新が止まる、という結果になりがちです。

比較表の項目は、そのまま質問に置き換える

表の項目は、どの製品もほとんどが「あり」になります。差が出るのは中身の細かさなので、行をそのまま質問文に直して、商談や無料トライアルでぶつけるのがいちばん早いです。どの行を重く見るかは自社の判断軸しだいなので、そこがまだ決まっていない場合はチャットボットの選び方を整理するで軸を決めてから戻ってきてください。

表の項目 こう聞くと差が見える
AI搭載 同じことを3通りの言い方で聞いたら、全部答えますか。その場で見せてください
有人切替あり どんなときに人へ渡すかは、こちらで決められますか。設定画面を見せてください
ノーコード 答えを1件、いまこの場で私が登録してみてもいいですか
分析機能あり 答えられなかった質問だけを、一覧で見られますか
初期費用0円 動き出すまでに、こちらが用意する作業はどれくらいありますか
導入実績◯◯社 うちと同じくらいの規模の会社は、どの機能をどう使っていますか

答えが「できます」で終わったら、画面を見せてもらえるかどうかまで踏み込んでください。ここで渋られる項目は、たいてい実際には手間がかかります。次に挙げる5つは、この聞き方を無料トライアルでそのまま試す形にしたものです。

触って確かめる5つのこと

無料トライアルを「動くかどうか」の確認で終わらせると、比較の役に立ちません。うまくいく例ではなく、いま困っている例で試すのがこつです。

トライアルで確かめる項目を並べた比較シート

① 言い方を変えても答えるか

同じことを3通りの言い方で聞いてみてください。「料金を教えてください」「これいくらですか」「予算感を知りたいのですが」。1つでも止まるなら、実際の運用でも止まります。お客さまはこちらが用意した文で聞いてくれません。

② 条件がついた質問に答えるか

「3人で使う場合はいくらですか」「沖縄への配送はどうなりますか」のように、条件を足して聞きます。表に書いてある2つの情報を組み合わせて返せるかどうかを見ます。ここができないと、結局その質問は人に回ってきます。

③ 答えられないとき、どうなるか

わざと答えられない質問を投げます。「去年の注文と同じ内容で追加したい」のような、こちらに情報が無いものです。

見るのは、「お電話ください」で終わるのか、担当者へつなぐ道があるのかです。ここで突き放す作りだと、お客さまの不満はそのまま電話に流れます。「使えない」と言われる原因のほとんどがここにあります(チャットボットは使えない、と感じる理由で詳しく扱っています)。

渡したあとに担当者が見る画面は、機能ページの有人対応に載せています。

④ 答えの追加を、自分でできるか

管理画面を開いて、実際に1件登録してみてください。担当者が自分で足せないなら、運用は続きません。依頼のたびに待ちが発生する作りだと、半年後には放置されます。

⑤ 聞かれた記録が見られるか

「分析機能あり」と書いてあっても、中身はまちまちです。件数のグラフだけ見せるものと、実際に来た質問の文そのものが見られるものでは、改善のしやすさが全く違います。トライアル中に何件か質問して、その記録がどう見えるかを確かめてください。

記録として何が残るかは、機能ページの利用履歴で画面のまま確かめられます。

SHIRITAIで確かめると、こうなります

①②を確かめる

登録した内容から、条件を組み合わせて答えます。質問文を先に用意しておく作りではないので、言い方の違いはそのまま吸収されます。

SHIRITAIのチャット画面。自己紹介ボットが、教えた情報だけをもとに質問へ回答している例

逆に、教えていないことは推測で答えません。比較のときは、知らないことをどう扱うかもあわせて見ておくと安心だと思います。

③を確かめる

どんなときに人へ渡すかは、こちらで決められます。設定画面を開いて、自社の運用に合うところまで細かく決められるかを見てください。

SHIRITAIの有人対応設定。利用可否と通知メールの宛先を決める

渡し方の考え方そのものはAIチャットボットの有人切替(ハイブリッド対応)をうまく設計する方法にまとめています。

⑤を確かめる

実際に来た質問が、文のまま残ります。トライアル中に社内の何人かに触ってもらうと、この画面の見え方が確かめられます。

SHIRITAIの利用履歴画面。実際に来た質問(費用はいくら? など)と利用回数180回が時系列で残る

ここに答えられなかった質問が並ぶかどうかが、運用で伸びるかどうかの分かれ目です。読み方は会話ログとは?チャットボットの記録から「お客さまの本音」を見つける読み方と活かし方にまとめました。

実際に投げると、こう返ります

トライアルで試す3つの型を、そのまま並べます。比較のときは、この3つを各社に同じ言葉で投げると差が見えます。

①言い方を変える。登録した内容:料金は利用人数と機能で変わる。基本プランは月額制

質問

予算感を知りたいのですが

回答

ご利用人数と必要な機能によって金額が変わります。基本プランは月額制でご用意しています。想定されている人数と使い方をお聞かせいただければ、目安をご案内できます。正式なお見積もりは担当者からお伝えします。

「料金」という語を使わずに聞いています。ここで止まる作りだと、実際の運用でも同じところで止まります。

②条件を足す。登録した内容:送料は全国一律600円、税込5,000円以上で無料。北海道・沖縄は1,200円

質問

沖縄なんですけど、いくら買えば送料かかりませんか

回答

沖縄への配送は送料1,200円をいただいております。税込5,000円以上のご購入で送料が無料になりますので、5,000円を超えるご注文であれば送料はかかりません。

「地域」と「無料になる金額」という別々の情報を組み合わせています。片方しか返らない作りだと、結局その質問は人に回ってきます。

③わざと答えられないことを聞く

質問

去年の注文と同じ内容で追加したいんですが

回答

過去のご注文内容は、こちらでは確認ができません。担当者におつなぎしますので、差し支えなければ会社名とおおよその時期をお聞かせください。そのままお調べしてご連絡いたします。

ここがいちばん差が出ます。「お電話ください」で終わるか、用件を預かって人に渡すか。比較のときは必ず投げてみてください。

高機能なほうを選んでしまう、という罠

比較していると、機能が多いほうが安心に見えてきます。ただ、使わない機能に払う費用と、使いこなすための手間は、後からじわじわ効いてきます。

とくに、専任を置けない会社で起きやすいのが次の形です。設定項目が多くて初期の作り込みが終わらない、外部の連携を前提にした作りで社内だけでは完結しない、管理画面が複雑で担当者が触りたがらない。どれも機能の問題ではなく、運用の重さと社内の体制が合っていないだけです。

判断の目安として、「この画面を、いまの担当者が月に一度開く気になるか」を考えてみてください。ここが怪しいなら、機能を削ってでも軽いほうを選ぶほうが、結果的に長く使えます。

逆に、削りすぎても困ります。あとから足せないものだけは最初に押さえておいてください。具体的には、人へ渡す仕組みがあるかどうかと、聞かれた記録が残るかどうかの2つです。この2つが無いと、運用しながら直していく道が閉じます。答えの登録件数や置き場所は、後からいくらでも増やせます。

困りごと別|SHIRITAIで解決できること10

左が比較しているときに引っかかること、右がSHIRITAIでどう受けられるかです。

いま起きていること SHIRITAIでどう受けるか
比較表を見ても自社に合うか分からない 2週間の無料トライアルで、自社の質問をそのまま試せる
言い方を変えると答えないのが不安 質問文ではなく答えの元を登録するので、言い回しの違いを吸収する
条件つきの質問に答えられるか確かめたい 登録した条件を組み合わせて返せる
答えられないときの動きが分からない 人へ渡す条件を自分で設定できる
登録や修正を自分でできるか不安 管理画面から答えを追加・修正できる
分析機能の中身が分からない 実際に来た質問が文のまま利用履歴に残る
設置にエンジニアが必要か分からない 発行されたコードを貼るだけで置ける
使わない機能の費用を払いたくない 月額9,800円から。プランは料金ページで比べられる
社外向けと社内向けを分けたい 目的ごとに窓口を分けて作れる
導入後に運用が止まりそう 更新の担当を分けられるよう、登録内容を分類して持てる

全部を一度に比べる必要はありません。上の5つを、いま困っている質問で試すだけで判断材料は揃います。

よくある質問

何社くらい比べるのが適切ですか?

実際に触るのは2〜3社が現実的だと思います。5社も並行して試すと、どれがどうだったか分からなくなります。まとめ記事などで当たりを付けて絞り、そこから触る、という順番にしてください。

トライアルでは何を試せばいいですか?

うまくいく例ではなく、いま困っている質問で試してください。同じことを3通りの言い方で聞く、条件を足して聞く、わざと答えられないことを聞く。この3つで、実運用での使い勝手はだいたい分かります。

料金はどこまで見ておくべきですか?

月額だけでなく、使う人数や件数が増えたときにどう変わるかまで見ておくと後で困りません。SHIRITAIは月額9,800円からで、プランごとの違いは料金ページにあります。相場の考え方はAIチャットボットの料金・費用相場にまとめています。

社内で比較結果をどう説明すればいいですか?

機能の一覧を並べるより、実際に投げた質問と、返ってきた答えをそのまま見せるほうが伝わります。とくに「答えられなかったときにどうなったか」は、判断する人が気にするところです。

決めきれないときは、どうすればいいですか?

決められないのは、たいてい「何を任せるか」が固まっていないからです。ツールを見る手を止めて、届いている問い合わせを1週間ぶん数えて仕分けてみてください。手順は問い合わせ対応の効率化に書いています。

比較表はどこまで信じていいですか?

項目の「あり」「なし」自体は、合っていることがほとんどです。ただ、その中身がどこまで細かいかは表からは読み取れません。気になる行は質問文に置き換えて、画面を見せてもらってください。答えられなかった質問を一覧で見られるか、人へ渡す条件を自分で決められるか。この2つは特に差が出ます。

そもそもの選び方から知りたいのですが、どこを読めばいいですか?

この記事は、候補を絞ったあとの話に絞っています。何を任せるか、誰が運用するかという判断軸から決めたい場合は、チャットボットの選び方を整理するを先に読んでください。まだ候補を集めている段階なら、AIチャットボットおすすめランキングの正しい読み方のほうが近い話をしています。

まとめ

比較表で決まらないのは、判断に効くところが表の項目になっていないからです。言い方の違いに強いか、答えられないときにどうなるか、自分で更新できるか。この3つは、触ってみないと分かりません。

MAツールと迷っている場合は、役割の違いをMAツールとチャットボットは、どちらが先かで整理しました。

順番としては、①困りごとを3つ書き出す ②2〜3社に絞る ③困っている質問で試す、です。無料トライアルはクレジットカードの登録なしで始められるので、比べる材料として使ってみてください。

SHIRITAI(シリタイ)は、HELATH株式会社が提供するAIチャットボットサービスです。

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