活用方法 2026.06.01

予約対応と返信の自動化|チャットボットでどこまで受けられるか

予約対応と返信の自動化|チャットボットでどこまで受けられるか

チャットボットで予約対応を自動化するとき、任せられるのは問い合わせへの受け答えと、一次返信までの範囲です。空き枠の確保や予約の確定は予約システムと担当者に残るので、電話が鳴る前のやり取りを引き受ける道具、と考えると近いと思います。

予約システムがすでにあるなら、サイト・LINE・メールという3つの経路のどこに一次返信を挟むかから読むと早いです。電話と紙で受けている段階なら、1週間分を数えてどの用件から任せるかを決めるところが先になります。

予約対応の「今」|スタッフが電話に縛られる日常

電話頼みの予約対応の問題:ピーク時の取りこぼし、営業時間外の機会損失、聞き間違いによる予約ミス

予約電話への対応は、一見シンプルな業務に見えます。しかし実際には複数の問題が重なっています。

①ピーク時の集中による取りこぼし

飲食店のランチタイムや、クリニックの朝イチ、年末年始前のホテルといったピーク帯には、予約電話が短時間に集中します。接客中や診察中のスタッフが電話に出られず、折り返しても既に予約をキャンセルされていた、という経験をした方は少なくないはずです。飲食店での実践は飲食店のチャットボット活用で詳しく紹介しています。

②営業時間外の機会損失

検索して「予約しよう」と思う顧客は、必ずしも営業時間内に行動するとは限りません。夜の21時にレストランを調べて予約しようとした人が、「電話受付は10:00〜20:00」と表示されれば、そこで離脱が起きます。

営業時間外をどう受けるかは、目的別にまとめた営業時間外の問い合わせを取りこぼしたくないのページに、必要な準備まで整理してあります。

③聞き間違い・記録ミスによる予約ミス

電話での口頭確認は、聞き間違い・記録ミスが起きやすい環境です。「4名と聞いたはずが8名だった」「予約日を1日ずれて登録していた」といったミスは、顧客クレームに直結します。

これらの問題は、人員を増やすだけでは根本解決にはなりません。予約の受け皿そのものを変える必要があります。

チャットボットが予約対応を変える仕組み

チャットボット予約の基本の流れ:チャット開始、希望の確認、予約確定、確認の自動送信

チャットボットを使った予約対応の自動化とは、従来スタッフが電話で受けていた「予約の問い合わせ・受付・確認」をWebサイトやLINEなどのチャット画面上で自動処理する仕組みです。

基本的な流れは次のとおりです。

  1. 顧客がWebサイトやLINEからチャットを開始する
  2. チャットボットが希望の日時・人数・コースなどを確認する
  3. 空き状況を確認して予約を確定する(または予約フォームへ誘導する)
  4. 確認メッセージを自動で送信する

この一連の流れを、スタッフが手を止めずに進められます。ただし空き枠の確認と予約の確定そのものはチャットボットが受け持つところではないので、伺った内容を予約ページや担当者へ渡すところまでになります。

また、予約受付だけでなく「このコースはどんな料理ですか?」「駐車場はありますか?」といった予約前後の問い合わせにも同時対応できる点が、電話対応との大きな違いです。

予約の「返信」を自動化する3つの経路

予約対応で実際に手を取られているのは、予約そのものを受けることより、その前後に発生する返信だったりします。「この日空いてますか」「何時からですか」「駐車場ありますか」。1件ずつは1分の作業でも、日に20件来れば店を止めます。

返信をどこで自動化するかは、お客様がどこから聞いてくるかで3つに分かれます。手をつける順番を決めるときの目安にしてください。

予約の返信を自動化する3つの経路(サイト・LINE・フォーム)

経路1|サイト上で、返信を待たせずにその場で答える

いちばん取りこぼしが減るのがここです。予約ページや料金ページを見ている最中に浮かんだ疑問に、その画面のまま答えます。返信を待つ必要がないので、そもそも「返事が来ない」が発生しません。

空き状況のように即答できないものは、「日時を伺って折り返します」で受けて、必要な情報だけ先に集めておく形にできます。返信を速くするのではなく、返信そのものを要らなくするのがこの経路の考え方です。

経路2|LINEで受けて、LINEで返す

予約の連絡がLINEに寄っている業種は多いはずです。美容室、整体、スクール、飲食の常連客。ここは自動応答を置いておくと効きが早い場所で、営業時間外に来たメッセージにもその場で返せます。

SHIRITAIはLINEのほか、ChatWorkやSlackとも接続できます。お客様からの連絡はLINEで受けて、店内の共有はChatWorkで、という組み方もできます。

SHIRITAIのシステム連携画面。LINE・ChatWork・Slackと接続する

接続の設定はこの画面から行います。設置場所の選び方はチャットボットとLINE連携でできること|メリット・デメリットと設置場所の選び方にまとめました。

経路3|メール・予約フォームの一次返信

フォームから来た問い合わせに、「承りました。追ってご連絡します」とだけ返して、実際の返事は翌営業日になる。この待ち時間のあいだに他店で予約されるのが、いちばんもったいないパターンです。

フォームの手前にチャットを置いて、答えられる質問はそこで済ませてしまうと、フォームに残るのは本当に人が判断すべきものだけになります。返信すべき件数そのものが減るので、一件あたりに時間をかけられます。

チャットの中で必要な項目を伺って受け取る形はお問い合わせフォームにまとめてあります。

「定型文を用意する」のとは、何が違うのか

返信の自動化というと、メールの定型文やLINEの自動応答メッセージを思い浮かべる方もいると思います。実際、それで足りる場面もあります。違いが出るのは、聞かれ方が想定から外れたときです。

定型文・自動応答メッセージ 生成AI型チャットボット
答えられる範囲 あらかじめ決めた文面のみ 登録した情報から組み立てて答える
言い方が違うとき キーワードが合わず返せない 意味を汲んで同じ情報から答える
複数の条件が混ざる質問 1つずつ聞き直すか、対応できない まとめて受けて必要な部分を返す
更新のしかた 文面と分岐を作り直す 登録した情報を書き換える

「明日の18時、大人2人と子ども1人、個室あいてますか。あと離乳食の持ち込みって大丈夫ですか」。実際に来るのはこういう聞き方です。定型文で返そうとすると、どれか一つにしか答えられません。お客様は1通のメッセージに複数の用件を入れてくるという前提で組んでおくほうが、現実に合っています。

チャットボットは、予約システムの代わりになるのか

先に書いておくと、代わりにはなりません。予約システムは空き枠を持ち、予約を確定させ、台帳として記録するもので、チャットボットが担うのはその手前の会話です。ここを混ぜたまま入れると、「予約が取れないじゃないか」という話になります。

やること 予約システム チャットボット
空き枠の管理 担当する 持たない
予約の確定と台帳 担当する 持たない
予約の前後に来る質問への返信 基本的に扱わない 担当する
希望の日時や人数の聞き取り 入力フォームで受ける 会話で受けて、必要な項目を集める
営業時間外の一次対応 受付画面のみ 質問に答えたうえで受付へ渡す

SHIRITAIも予約台帳を持つ仕組みではありません。できるのは、質問に答え、希望の日時や人数を伺って、予約ページや担当者へなめらかに渡すところまでです。逆に言えば、予約システムをすでに使っている店なら、その手前の会話だけを足す形になります。

予約システムを持っていない小さな店では、チャットで条件を伺ってから電話やフォームへ渡す形が現実的です。台帳を持たないぶん、取りこぼしの原因が「返事の遅さ」なのか「受け皿の不在」なのかを先に見分けておくと、入れるものを間違えずに済みます。

「予約bot」は、予約システムのどこを受け持つのか

相談の場では「予約bot」という言い方もよく出てきます。ただ、指しているものは人によって違うようです。枠そのものを押さえる仕組みのことを言う人もいれば、LINEやサイトで希望を聞き取る出入口だけを指している人もいます。先ほどの表でいえば、台帳を持つ側なのか、会話を受け持つ側なのか。そこを最初に確かめてから話すと、あとで食い違わずに済みます。

会話を受け持つ側を指しているなら、気をつける点はほぼ一つです。枠を見ないまま「お取りしました」と返すと、同じ時間に予約が重なります。連絡を受け取ったことと、枠が押さえられたこと。この2つを1通の中で一緒に伝えないほうが安全だと思います。

用件ごとに、その場で返す範囲を決めておく

予約まわりに来る連絡は、用件の種類がだいたい決まっています。用件ごとに、会話の側で返してよい範囲と、台帳を見る人が引き取る範囲を先に決めておくと、担当者によって対応が変わりません。

来る用件 会話の側で返せること 台帳を見る人が引き取ること
予約内容の確認 受け取ったことと、いつ返すか 台帳と照らして、内容を答える
日時の変更 変更後の希望日時と人数の聞き取り 空きの確認と、振り替えの可否
キャンセル 連絡を受けた事実と、取り消しの条件 台帳からの取り消しと、その連絡
満席のとき 空きが出た場合の連絡先の聞き取り 断り方と、別の日時の提案
営業時間外の連絡 いつ返すかと、先に伺っておく項目 翌営業日の返信

左の列は、どの用件でも書く内容がほとんど変わらないはずです。右の列は毎回中身が違うので、型にできるのは左だけということになります。

確認・変更・キャンセルは、返す文を先に決めておく

左の列を実際の文にすると、こうなります。来てから考えると担当者ごとに文面が変わってしまうので、型を登録しておくほうが早いと思います。どれも、受け取ったことを先に伝えて、確定の可否はうしろに置く形になっています。

  • 予約の内容を確かめたいと言われたとき:「ご予約の内容をお調べします。お名前とご予約日をお送りください。台帳を確認して、この画面でお返しします。」
  • 日時を変えたいと言われたとき:「日時のご変更ですね。変更後の希望日時と人数をお送りください。空きを確認のうえ、あらためてご連絡します。この時点では、まだ元のお時間のままです。」
  • キャンセルの連絡が来たとき:「キャンセルのご連絡を承りました。担当者へお伝えします。取り消しが済みましたら、こちらから確定のご連絡を差し上げます。当日のお取り消しはお電話でお願いします。」

3つとも、最後が「こちらから連絡します」で終わっています。自動で返す文に持たせるのは、待たせないことと、次に何が起きるかを伝えることまで。確定の言葉だけを人の側に残しておくと、あとから謝って直す場面が減ります。

予約×チャットボット自動化の3つのメリット

① 24時間365日・取りこぼしゼロの予約窓口を作れる

チャットボットは疲れず、休まず、何件の問い合わせが同時に来ても処理できます。深夜0時でも、大型連休中でも、予約を受け付けられます。

効きが分かりやすいのは、電話が物理的に取れない時間帯を抱えている業種です。ランチのピーク中、施術中、診察中。この時間に鳴った電話は、多くの場合そのまま切られて、次の店に回ります。取りこぼしを減らすことは、そのまま再来店や売上の底上げにつながります。

② スタッフの「二重業務」を解消できる

「接客しながら電話に出る」「診察中に電話を保留にする」。予約対応の最大の問題は、本来業務と電話対応が同時に発生することです。どちらかの質が下がるのは避けられません。

チャットボットが予約の一次対応を担うことで、スタッフは目の前の顧客・患者への対応に集中できます。電話で対応が必要な複雑な相談や緊急の問い合わせだけを人が担う、という役割分担が実現します。

③ 予約前後の問い合わせを一元化できる

電話予約の場合、顧客は「予約を入れる前にちょっと確認したいことがある」というだけで電話をかけてきます。「アレルギー対応はできますか?」「個室はありますか?」「子ども用の椅子はありますか?」。こうした問い合わせの多くは、チャットボットで自動回答できる内容です。

予約受付とFAQ対応を同じチャット画面で完結させることで、顧客は「調べてから予約する」という自然な流れをそのまま進められます。

業種別の活用イメージ|どんな「予約」に使えるか

飲食店・レストラン(宴会・コース予約)

飲食業での課題は「ランチ前後の電話集中」と「宴会予約の複雑な条件確認」です。チャットボットで基本的な日時・人数の確認と空き状況の案内を自動化するだけで、スタッフへの問い合わせ件数は大幅に減らせます。

コースの説明や料金の案内、アレルギー対応の有無なども、チャットボットが事前にまとめて回答することで、電話がかかってきた段階ではすでに「決まった顧客」が多くなります。

クリニック・病院(受診案内・予約誘導)

医療機関では、診察時間・診療科案内・ワクチン接種の予約・健康診断の申し込みといった問い合わせが日々大量に発生します。実際に関東エリアの総合病院ではAIチャットボットを導入し、月300〜400回の利用で約47.5%の問い合わせがチャットボットで完結しています。受付スタッフが電話対応から解放されることで、窓口での患者対応に集中できるようになった事例です。

医療機関での予約対応の実例は病院・クリニックのAIチャットボットはどこまで任せられるか:医療業界特有の判断境界と構造的課題で詳しく紹介しています。

診療時間や予約の案内をどう組むかは、利用シーン別の病院・クリニックの電話対応を半減で、画面の流れとして見られます。この記事が考え方の解説なのに対し、あちらは実際の受け方をそのまま追える形です。

ホテル・宿泊施設(宿泊プラン案内・予約フロー)

ホテルにおいては、料金プランの比較・空き状況確認・予約変更・キャンセルポリシーの案内など、多様な問い合わせが発生します。「このプランに朝食はついていますか?」「禁煙室はありますか?」という事前確認に一件ずつ電話で対応しているホテルであれば、その業務負荷は想像以上です。

チャットボットがプランの詳細・空き状況・アクセスマップなどを案内できる体制を作ると、顧客は自分のペースで情報を確認してから予約を進められます。「調べながら予約できる」という体験が、予約完了率の向上にもつながります。宿泊中のレストラン予約やルームサービスの受付に広げる使い方もあり、予約対応の自動化は接客の質を下げる方向にばかり働くわけではありません。

シナリオ型チャットボットの「落とし穴」|予約対応に向かない理由

チャットボットによる予約自動化を検討する際、注意が必要なのが「シナリオ型(ルールベース型)」と呼ばれるチャットボットの限界です。

シナリオ型は、あらかじめ設定した選択肢の中でしか会話が進みません。「①個室希望 ②テーブル席希望 ③どちらでもよい」という選択肢を出せても、「窓際の席はありますか?」「テラス席は使えますか?」という想定外の質問には答えられません。

予約対応の現場では、顧客の要望が毎回異なります。

  • 「先月と同じコースで予約したい」
  • 「子どもが3人いるのですが個室はありますか?お子様メニューはありますか?」
  • 「初診なのですが、問診票はオンラインで記入できますか?」

こうした自由入力の質問に対応できないシナリオ型では、結局「担当者にお電話ください」という案内に逃げるしかなくなります。ツールを入れたのに電話対応は変わらない、という残念な結果になりがちです。

2つの型の違いはシナリオ型と生成AI型のチャットボットを比較する|自社に合うほうを見極めるための5つの軸で詳しく整理しています。

生成AI型チャットボットが予約対応に強い理由

シナリオ型の限界を解決するのが、生成AIを使ったチャットボットです。生成AI型は、顧客が入力した自由文を読み取って、適切な回答をその場で作ります。あらかじめすべての質問パターンを登録する必要がなく、「想定外の質問にも対応できる」のが最大の強みです。

予約対応に置きかえると、よくある流れはあらかじめ用意しておき、そこから外れた質問だけを生成AIが引き取る、という二段構えができると現場は楽になります。自社の予約・案内情報をデータベースとして持たせておけば、飲食店なら「メニュー・コース・アレルギー・席種」、クリニックなら「診療科・受診方法・予約フロー・保険適用の範囲」に沿って、自社に特化した答えを返せるようになります。

SHIRITAIならこんなことができる|シナリオで受けて、外れた質問はAIで拾う

SHIRITAI(シリタイ)は、自社の商品データベースと生成AIを組み合わせた業務特化型のAIチャットボットです。いま整理した「よくある流れはシナリオで用意し、外れた質問は生成AIで拾う」という二段構えを、1つの管理画面で組み立てられます。予約対応にあてはめると、次のような流れになります。

予約対応の流れ

よくある予約の流れは、シナリオで用意しておく

「ご予約ですか?」から始めて、日時・人数・コースを順番にたずね、最後に予約フォームへ案内する。この定番のやり取りは、シナリオエディタで組み立てられます。「開始」「メッセージ」「選択肢」「お問い合わせ」といった部品(ノード)をキャンバスに置き、線でつないでいくと、お客様が選択肢をたどって進む予約フローができあがります。文言や分岐は右側のパネルで直せて、テスト実行を押せばお客様の目線で流れを確かめられます。保存するたびに版が残るので、繁忙期の前に思いきって作り替えても元に戻せるはずです。

SHIRITAIのシナリオエディタ。メッセージ・選択肢・お問い合わせなどのノードをつないで会話フローを組み立てる

シナリオから外れた質問は、その場でAIが答える

予約の現場でやっかいなのは、決まった流れから外れる質問です。「窓際の席は空いていますか?」「テラスは何時まで使えますか?」「アレルギーは何に対応していますか?」。こうした自由入力には、登録しておいた商品データベースやナレッジ(回答のもと)をもとに、AIがその場で答えを組み立てます。返す内容はテキストだけでなく、駐車場の地図や個室の写真、料金表のPDFリンクなども添えられるので、電話では伝えづらい情報も画面で見せられます。

SHIRITAIのチャット画面。自己紹介ボットが、教えた情報だけをもとに質問へ回答している例

予約確定など判断が要る場面は、担当者へ

とはいえ、すべてをAIに任せきる必要はありません。特別な要望が絡む予約や、最終的な予約確定の可否など、人が判断したほうがよい場面もあります。SHIRITAIには、お客様が「担当者に聞く」ボタンから人につながる導線が用意されていて、そこまでのAIとのやり取りは担当者の画面に引き継がれます。最初から説明し直させずに、続きから対応できるわけです。AIと人でどう分担するかの考え方は、AIチャットボットの有人切替(ハイブリッド対応)をうまく設計する方法:「いつ渡すか」で決まる顧客満足度にまとめています。

シリタイ

「よくある流れはシナリオ、外れた質問はAI、判断が要る場面は人」。この三段で考えておくと、予約の取りこぼしはぐっと減らせます。

お客様の入力はすべて記録されるので、「どんな質問のあとに予約へ進んだか」「どこで離脱したか」もあとから見返せます。よく聞かれるのに答えが弱い項目を足していくと、シナリオもAIの回答も少しずつ賢くなっていきます。

予約まわりの困りごと別|SHIRITAIで解決できること10

現場でよく聞く困りごとに引き直すと、こうなります。

いま起きていること SHIRITAIでできること
ピーク中に鳴った電話を取れず、そのまま切られる 電話の前にチャットで受ける。手が離せない時間帯も一次対応が止まらない
営業時間外の問い合わせが翌日まで放置される 時間帯に関係なくその場で回答。翌朝の折り返し件数が減る
「この日空いてますか」だけの確認電話が多い 空き枠の考え方や予約の取り方を先に案内し、必要な情報を集めてから引き継ぐ
料金・コース・オプションの説明を毎回している 内容と価格を登録しておけば、聞かれた形に合わせて答える
アレルギーや持ち込みなど、細かい確認が読めない 想定していない聞き方でも、登録した情報の範囲で答えを組み立てる
LINEに来たメッセージを見落とす LINEに接続して自動で一次返信。未対応の会話は色が変わって残る
予約フォームからの問い合わせに定型文しか返せていない フォームの手前で答えられる質問を済ませ、人が返すべきものだけを残す
複数の用件が1通に混ざっていて、返信に時間がかかる まとめて受けて、答えられる部分から返す
予約変更やキャンセルの連絡でも電話が鳴る 手順と締切を登録しておけば、変更の入口まで自動で案内できる
予約に至らなかった人が何に迷ったのか分からない 実際の質問と離脱の位置が履歴に残る。次の改善材料になる

この10個を一度に揃える必要はありません。件数がいちばん多いものから2〜3個だけ整えるほうが、公開までが早く、効果も見えやすいはずです。

どの返信から自動化するか|1週間分を数えてみる

返信を全部自動にしようとすると、たいてい途中で止まります。手をつける順番は、1週間分の返信を数えてみると自然に決まります。

紙でもメモアプリでも構わないので、返した内容を次の4つに仕分けてみてください。

  • 調べずに答えられたもの(営業時間、駐車場、コースの内容)
  • 台帳を見れば答えられたもの(その日の空き、席や部屋の種類)
  • 相手の事情を聞かないと答えられないもの(人数の変更、アレルギー、貸切)
  • 断りや条件の相談が絡むもの

最初に自動化するのは1つ目だけで足ります。ここが件数の大半を占めているはずで、調べずに答えていた返信ほど、人が返す意味が薄いためです。2つ目は空き枠を持たないぶん即答はできませんが、条件を先に伺っておけば折り返しが1回で済みます。

3つ目と4つ目は人が受けます。ここを無理に自動にすると、断り方の一言で印象が決まる場面まで任せることになります。数えてみると、人が本当に出るべき返信は思ったより少ないことが多いはずです。

予約自動化の導入前に確認すること

チャットボットによる予約自動化を成功させるためには、導入前にいくつかの点を整理しておく必要があります。

① 「チャットボットに任せる予約」と「人が担う予約」を切り分ける

すべての予約をチャットボットに任せようとするのは避けたほうが無難です。「標準的な日時・人数・コースの予約」はチャットボット、「特別な要望がある予約・VIP対応・緊急の変更」は人が担う、という線引きを最初に決めておくと、運用が安定します。

② 自社のデータを整理してからツールを選ぶ

チャットボットが正確に回答するためには、料金・コース内容・席数・予約条件などの情報が整理されていることが前提です。「Webサイトに書いてある情報がバラバラで最新かどうかもわからない」という状態では、チャットボットの精度が上がりません。まずは自社の案内情報を棚卸しすることが先です。

③ 導入後の改善をセットで考える

チャットボットは導入して終わりではなく、お客様の問い合わせデータをもとに少しずつ精度を上げていくものです。目安として2〜3ヶ月の運用改善期間を見込んだうえで、費用対効果を評価するのが現実的です。

費用対効果の考え方はチャットボット導入の費用対効果を正しく試算する:ROI計算と中小企業向け実例で解説しています。

よくある質問

予約そのものを自動で確定できますか?

SHIRITAIは、予約の条件や空き状況の考え方を案内し、担当者へつなぐところまでを担います。予約枠を直接押さえる仕組みではありませんので、既存の予約システムがある場合はそちらへ案内する形にしてください。

電話予約は減りますか?

「何時まで受け付けているか」「駐車場はあるか」といった予約の前の確認が先に片づくので、電話の本数は減りやすくなります。予約そのものを電話で受けている場合は、その分は残ります。

当日のキャンセルや変更にも対応できますか?

手続きの案内までは任せられます。個別の予約内容に関わる変更は、担当者に渡す形にしておくほうが確実です。

繁忙期に問い合わせが集中しても大丈夫ですか?

同時に何件来ても一次対応は動きます。むしろ集中する時期ほど効果が見えやすいところです。

何から登録すればいいですか?

受付時間、定休日、予約の変更・キャンセルの条件、場所とアクセス。この4つで、寄せられる質問のかなりの部分がふさげます。

予約システムがなくても使えますか?

使えます。ただし空き枠を持たないので、チャットで条件を伺ってから電話や予約フォームへ渡す形になります。返事の遅さが原因で取りこぼしているなら、これだけでも効きます。

その日の空き状況まで答えられますか?

空き枠を見にいく仕組みではないため、その場での即答はできません。空き枠の考え方や予約の取り方を案内して、希望の日時を伺っておくところまでが担当になります。

LINEに来た予約の連絡にも自動で返信できますか?

できます。LINEのほかChatWorkやSlackとも接続でき、同じ登録内容から回答します。お客様からの連絡はLINEで受けて、店内の共有は別のツールで、という組み方もできます。

まとめ

チャットボットによる予約対応の自動化は、単なる「電話の代替」ではありません。

  • 営業時間外の機会損失をゼロにする
  • ピーク時の取りこぼしをなくす
  • スタッフが本来業務に集中できる環境をつくる
  • 予約前後の問い合わせをまとめて解決する

これらを同時に実現できるのが、チャットボット自動化の本質的な価値です。

ただし、シナリオ型だけでは「想定外の質問への対応不能」という限界が残ります。予約対応で生成AI型を組み合わせる理由は、お客様の自由な入力にも柔軟に応じられる点にあります。よくある流れはシナリオで受け、外れた質問はAIで拾い、判断が要る場面は人が出る。この分担ができると、予約の取りこぼしは目に見えて減らせるはずです。

SHIRITAIなら、商品データベースに自社の予約・案内情報を登録することで、問い合わせの一次対応から予約フォームへの誘導まで、自社仕様のAIが対応します。まずは今の電話予約にどれだけ時間がかかっているかを見える化して、自動化できる部分から試してみてください。無料トライアルなら月額9,800円から始められます。

SHIRITAI(シリタイ)は、HELATH株式会社が提供するAIチャットボットサービスです。

利用シーン

病院・クリニックの電話対応を半減|診察時間・予約・アクセスを24時間AIで自動応答

病院・クリニックの受付電話の半数以上を占める「診察時間」「予約方法」「駐車場」などの定型問い合わせを、AIチャットボットが24時間自動応答。医療事務の負担を減らし、診察介助や会計といった本来業務に集中できる環境をつくります。導入効果と運用設計を解説します。

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